JK1SXR   
C. SXR 無線メモ帳

7. 開局 / 7 MHz CW 出力 1 ワット
当局の開局は、もう 40 年前の 1978 年。
開局のために用意したリグは、ミズホ通信の DC-7D。
残念ながら本体はもう手元にはなく、以下は当時のカタログの一部。

air band dipole

DC-7D は、正確には受信部で、送信部の DC-7DTX と合わせてトランシーバとなる。 7 MHz CW のみ、出力 1 W という、今思うと硬派なマシンだった。 組み立て用キットで、完成済みの VFO が入っているため、組み立てはごく簡単だった。

単純にアマ無線は CW だと思っていたし、SSB で、ハロー CQ とかは、気恥ずかしくていえそうもなかったので(今でもそうだが)、まず 7 MHz 電信 のみで開局を目指し、ハイモンドの電鍵で送信練習をやった。

受信は銚子、長崎、サンフランシスコの海岸局、JCS, JOS, KPH の定時呼び出しというのか、それをよく聞いていたので問題はなかった。

当時の電信級の送受信速度は遅すぎると感じたのでパスして 2 級の免許をとった。 2 級までは和文が無く英文のみだったので、楽だった。 後年、無理やり和文モールスを覚え、1 級の免許をとったが、和文モールスほど理不尽なものは無いとつくづく思った。 その後すぐに和文の試験は無くなったので、拍子抜けした。

この従事者免許の取得後すぐに DC-7D のみで局免許を申請した。 当時すでに SSB の機器はいくらでもあったので、いま思うと、あまりこういう申請はなかったろうなと思うが、関東電波管理局長の印を押した無線局免許状が来た。

この免許状のコピーをいま見ると、当然だが、「電波の型式、周波数、空中線電力」の欄はただの一行。
A1            7050kHZ             10W
これだけ。

現在の HF 全バンドから VHF, UHF まで 10 行以上になる免許と比べると、中々いさぎよかったものだ。 QRP 運用はベテランのやることで初心者に勧めるものではないと思うが、こういう最小限の設備でも始められるところがアマチュア無線のいいところだ。
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